フォルスクラブで手話の稽古をして株を買う

フォルスクラブで手話の稽古をして株を買う

◆株を買うためにフォルスクラブで手話を学ぶ


私は最近株式投資に目覚めてしまいました。もともとはFX(外国為替証拠金取引)ばかりをやっていたのですが、損してばかりなので、もうFXはやめようと思ったのです。FXはハイリスク過ぎて全然儲かりません。その点、株式投資の方は、FXよりは投資リスクが低そうです。しかし、私はしゃべることができない障害を負っているので、自分で株を買うことができないという悩みがありました。「株なんて今どきはインターネットで買えるのだから、誰かと会話する必要なんてないだろ」と思うかもしれませんが、私はキーボードアレルギーで、キーボードに触れると手に湿疹が出る体質なのです。ですから、介護をしてくれている人を仲介していつもパソコンを操作しています。とりあえず、その介護をしてくれる人と円滑にコミュニケーションを取れるように、フォルスクラブで手話を学ぶことにしたのです。

◆フォルスクラブで手話を学ぶのは楽しかった


フォルスクラブで手話を学ぶのは凄く楽しかったです。手話なんて今まで全然習ったことはありませんでした。某国営放送のニュース番組でやっているのを見たことはありましたけど、あんな手振りだけで本当に会話できるのかと懐疑的でした。しかし、フォルスクラブで実際に学んでみると、手話ってすごく便利なコミュニケーションツールなんだなと実感できます。手で会話ができるようになったことで、私の視野はとても広がりましたし友達も増えました。本当にフォルスクラブで手話を学べたことは、私にとって大きな財産になったといえるでしょう。

◆フォルスクラブで覚えた手話で株を買った


株を買うためにフォルスクラブで数カ月間も手話コミュニケーション術の修行に明け暮れ、ようやくスムーズな会話ができるようになったので、いよいよ実際の株式購入にチャレンジしたのです。介護の人に、手をシャカシャカ動かして株を買うように指示を出します。銘柄の指定で、いったいどう説明すればいいのか一瞬ひるんでしまった私ですが、「上から3番目」とか、「下から2番目」などの方法で指示を出し難局を乗り切ることに成功しました。購入の注文を出して約定したときには、達成感で胸がいっぱいになり、涙が止めどなく溢れました。

◆筆談でもOKだったという事実を知らされた


こんなふうにフォルスクラブで手話を学んで株を買ったのですが、後から介護の人に衝撃的なことを言われました。それは「今度から株を買う時は筆談でやりましょう」というセリフです。よくよく考えてみれば、筆談という方法もあったのです。私も字くらいは書けるので、筆談をしてやれば手話なんて覚える必要はなかったのかもしれません。それでも私はフォルスクラブで手話を学んだことを後悔などしていません。なぜなら、フォルスクラブで学んだことは手話のテクニックだけではないからです。学びを通して、人はいかに生きるべきなのかを、教えてもらったような気がします。

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